広がるごみの問題

中国と先進国の廃プラスチック事情

まずは、中国ショックとはどのような出来事だったのかについてご紹介していきましょう。

中国の最近の急速な経済発展は、資源ごみに支えられてきた部分があります。
というのは、資源が乏しい中国にとって、海外から輸入する資源ごみは恰好の資源でした。
輸入した資源ごみをリサイクルし、国の資源としてきたのです。
日本をはじめ、イギリスなどの先進国は中国にペットボトルを含む廃プラスチックを輸出していました。
そうすることで、国内のごみを減らしていたのです。
年々中国の輸入量は増加し、ついには世界の6割の廃プラスチックを輸入する国となりました。

持ちつ持たれつであったこの関係が崩れたのは、中国国内に廃プラスチックと共にもたらされた環境汚染によってでした。

深刻になった環境汚染

汚れた状態で輸入された廃プラスチックは、安く雇われた農民たちによって手作業で仕分け、汚れを落としていました。
これによる汚泥と、洗うために使用する洗剤がそのまま河川などに垂れ流しになったため、深刻な土壌・水の汚染の原因となってしまいました。
しかも、プラスチック消費大国となったこともあり、国内でプラスチックを持て余すようになってしまいました。

これを受けた中国政府は廃プラスチック類の輸入を禁止し、自国の環境を守る選択をしました。
このことを中国ショックと言い、世界を大きく揺るがす事態となりました。
先進国では、持て余したプラスチックごみをどうするのかについて解決策を模索しています。
それは日本も他人事ではありません。
日本国内でも、ペットボトルなどのプラスチックごみをどうするのか考えなくてはならないのです。